怒らない勇気
今でこそ穏やかな人だと言ってもらえることが増えてきましたが、昔は癇癪持ちの扱いにくい子供でした。今でも瞬発的に、子供たちに対して、怒ることもありますが、普段は穏やかさを保てるようになってきました。怒りという感情がいかに破壊的でうまく扱わなければ、その人の人生を台無しにしてしまう可能性があるのかを認識してからは、うまく怒りの感情と付き合うように心がけています。
怒らないようにすることが修行
自然栽培や福祉の仕事をしていると毎日、怒らせられるような出来事がちょこちょあります。家での家族のことやちょっとしたクレーム。本当は僕のせいではないのにと言いたくなることや、なんでこんなミスが起こるのと、ついつい言いたくなるようなことも出てきます。怒りの感情が湧いてくるたびに、これは自分を成長させてくれる毎日の試練なんだと思って、その怒りの感情をそっとゴミ箱に捨てています。
怒らないことで和が生まれるのを見てきた
僕が怒ることをやめたのは、僕自身にそれほど能力がなく、人に精一杯働いてもらうことが大切だと気づいたからでした。人は怒られることを極度に嫌う生き物です。一つ僕が怒れば、その人はそのミス自体よりも、怒られたという経験が嫌になって、新しい挑戦をやめてしまうかもしれない。怒られすぎて、ミスを責められすぎて、のびのびと挑戦する雰囲気がなくなった組織が、硬直する現場を見ると悲しくなってきます。もちろんミスした場合には、どこがダメだったのかを説明する必要はありますが、感情に任せて怒鳴ったりすることはしないようにしています。
怒らないように体調を整える
普段から自分の体調はできる限りコントロールするようにしています。眠たいとかお腹空いたという感情が、理性を超えてしまわないように、よく寝てあまり食べない生活を実践しています。「眠たい」やお「腹空いた」という感情が表に出てくると、その感情が不愉快な出来事をトリガーとして、怒りの感情となってくることが多いように思います。体が疲れると心が疲れるように、普段から体のメンテナンスをすることが1番の怒りマネジメントかなと僕は思っています。
もし怒らせられる出来事があった場合、その出来事の裏側にある事情を知ることも大事なことかもしれません。その人の機能だけを見るのではなくて、その人の人生全体を理解してあげることの必要性をいつも感じています。
もし怒ってしまったら
もし怒ってしまったら、すぐに感情を表に出したことを謝ります。難しければ次の日。うまく説明して理解してもらえるように頑張ります。またやってしまったなと思いながら、繰り返すことで少しづつ怒らない穏やかで豊かな人生になっていけると思っています。
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