未来を育む、自然栽培の茶畑

自然の恵みを、次の世代へ

未来を育む、
自然栽培の茶畑

農薬を使わない。肥料も使わない。
奈良・都祁の山あいで、悠三堂は茶の樹と土と生きものに任せるお茶づくりを続けています。

殺虫剤を使わない、と決めると、茶畑には虫が増えます。困ったことのように聞こえるかもしれません。けれど実際に起きるのは、その逆です。横にめくりながら、その連鎖をご覧ください。

農薬を撒くと、害虫と一緒に天敵も消えます。天敵のいない畑では、次に虫が出たとき止めるものが何もない。だからまた撒く。その繰り返しから抜けるために、私たちは最初から撒かないことを選びました。

有機農業は、堆肥などの有機物を外から入れて土を育てます。悠三堂の自然栽培は、肥料も堆肥も入れません

私たちがするのは、茶園に生えた草を刈り、その場に敷くこと。落ちた茶の葉も外へ持ち出さず、その畑の中に還します。持ち込まず、持ち出さない。敷かれた草を微生物やミミズが分解し、土は自ら団粒構造をつくっていきます。

根が、自分で探しに行く

肥料で表層に呼び寄せられた根とは違い、自然栽培の茶の根は水と養分を求めて深く伸びます。だから旱魃の年にも、寒さの厳しい年にも、茶の樹が自分の足で立っていられる。

私たちは土をつくっているのではなく、土がつくられていく邪魔をしないだけ。悠三堂が掲げる「本然無作」──もともと然るべき姿に、作為を加えない──とは、こういうことです。

草を敷き、土壌生物が増えると、土の中に炭素が蓄えられていきます。農林水産省の資料によれば、有機農業には温室効果ガスを1ヘクタールあたり年間およそ1トン削減する効果があるとされています。

化学肥料も農薬も、つくる時点で大量のエネルギーを使います。それらを一切使わない自然栽培の茶畑は、つくる前の段階から排出していません。

一杯のお茶の向こうに、耕され、撒かれ、運ばれてきたものの重さがある。私たちはそれを、できるだけ軽くしたいと思っています。

国は2050年までに有機農業の取組面積を100万haへ広げる目標を掲げています。有機JASという制度と認証は、とても大切なものだと思っています。

有機農業(有機JAS)

  • 化学合成農薬は不使用
  • 有機質肥料・堆肥を施用
  • 天然由来の農薬は使用可

悠三堂の自然栽培

  • 農薬は一切不使用
  • 肥料も堆肥も不使用
  • 畑の草と葉だけで循環

使わないものを増やしていったら、結局、何も使わなくなった。それが私たちの自然栽培です。制度の外側にあるからこそ、自分たちの言葉で説明し続ける責任があると思っています。

あなたが選んだお茶が、
その茶畑の風景をつくる。

農薬を使わないお茶を選ぶ人がいるから、茶畑にトンボが飛びます。肥料を使わないお茶を選ぶ人がいるから、土の中でミミズが働きます。都祁の茶畑の風景ごと、次の世代へ。

自然栽培のお茶を見る 初めての方には、まず飲み比べセットがおすすめです。

本ページの構成・数値は、農林水産省「未来を育む 有機農業の農地」(自然の恵みを次世代へ)を参照しています。