よく働いて、よく眠る
朝五時台。空気がまだ涼しいうちに、すっきりと目が覚めます。夏のこの時間の気持ちよさは、何ものにも代えがたいものがあります。
今日は、「よく寝ること」について書いてみたいと思います。
ショートスリーパーに、憧れていた
じつは学生時代の僕は、ショートスリーパーを目指していました。3時間睡眠とか、5時間睡眠とか。とにかく5時間以内の睡眠で過ごすことを、真剣に意識していたのです。
眠っている時間が、もったいない。起きている時間を増やせば、それだけ多くのことができる。当時は本気でそう思っていました。
体を使う仕事が、眠りを変えた
その考えが変わったのは、自然栽培の農家になってからです。
肉体労働がメインの仕事になると、どうしても睡眠時間が必要になります。体が、はっきりと眠りを要求してくるのです。頭だけで働いていた頃には、わからなかった感覚でした。
それにもうひとつ、運転があります。畑への行き来、配達、送り迎え。睡眠不足のまま、ハンドルを握るのはやっぱり怖い。眠りを削ることは、頑張りではなく、危険なのだと思うようになりました。
そうして少しづつ、僕の睡眠は長くなっていきました。
ちゃんと疲れる、ということ
最近は、肉体労働が存在してくれること自体が、ありがたいなと思っています。
もし体を使う仕事がなかったら、僕はきっと、だらだらしてしまうと思います。体力を使い切らないと、人はだらだらしてしまうものです。肉体労働があるから、ちゃんと疲れて、ちゃんと深い眠りにつける。
そして、体を使って疲れていると、余計な考え事も少なくなっていきます。考え事が減るから、眠りが深くなり、眠りが深いから、頭がさらにスッキリしていく。
ちゃんと疲れる→深く眠る→余計な考え事が減る→頭が澄んでいく
このいい循環が、今の僕の毎日を支えてくれています。
子どもたちと、九時に眠る
今のスタイルは、夜の9時台から10時のあいだに寝て、朝の5時台に起きる、というものです。
このリズムをつくってくれたのは、子どもたちでした。うちには子どもが4人います。子どもたちと一緒に布団に入ると、ちょうど9時台に眠りにつくことになる。そして朝は、5時にスッキリと目が覚めるのです。
ショートスリーパーを目指していた頃の僕が聞いたら、驚くと思います。でも、子どもと同じ時間に眠り、鳥と同じ時間に起きる。この暮らしが、体調をいちばん安定させてくれています。
コンテンツより、眠りを選ぶようになった
もうひとつ、変わったことがあります。
以前の僕は、夜の時間に、映画を見たり、本を読んだり、コンテンツに触れる時間を欲していました。それが自然栽培をするようになってから、少しづつ変わってきました。コンテンツを消費するよりも、ゆっくり寝て、睡眠そのものを楽しむ。そんなふうにシフトしてきたのです。
眠ると、疲れが取れる。いろんな夢を見る。そして何よりも、次の日の朝、頭がすっきりしている。これが最高の魅力です。眠りは今、僕にとって、いちばん贅沢な娯楽になりました。
おかげさまで、よく寝るようになってから、風邪もひきにくくなりました。今のところ、いいことづくめです。
ただ、正直に言うと、見たかった映画やドラマを見なくなったのは、少し寂しくもあります。まあ、その話をする相手も特にいないので、後からAmazonプライムで、ゆっくり追いかけることにしています。急がない楽しみが、またひとつ増えたと思うことにします。
眠りは、削るものではなく、整えるもの
先日、怒らないための土台として、まず身体の安定が大事だと書きました。その身体の安定の、いちばんの土台が、この「よく寝ること」です。
眠りを削って手に入る時間より、よく眠って手に入る心と体の安定のほうが、結局は多くのものを運んできてくれる。農家になって、体で覚えたことのひとつです。
今夜も、子どもたちと一緒に、早めに布団に入ります。
朝も夜も、家族で囲める一杯に。カフェインの少ない「喜八郎玄米茶」を、よかったらどうぞ。
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