悠三堂のほうじ茶を語ろう①
今日のテーマはほうじ茶。ほうじ茶の名前のついたお茶はたくさんありますが、共通なのは、最後に焙煎してるかどうかです。焙煎してればほうじ茶と呼ばれることが多いです。その前の焙煎の前の段階にはいろいろな工程があって、いろんな作り方するんですけどもその前の段階どうであれ最終的に焙煎していればほうじ茶になってしまうことが多いです。
だから同じほうじ茶の表記でも、それがすごくバラエティができてしまうのです。前段階の加工の仕方✖️焙煎の仕方で、かなりのバリエーションができるのですね。消費者の好みもやっぱり違ってきますね。ほうじ茶でもいろんな味があるんですよね。
悠三堂のほうじ茶に関して言えば、僕らのお茶の中ではほうじ茶が一番人気商品です。リーフのほうじ茶とほうじ茶ティーパックを作るためのほうじ茶っていうのを、2つに分けて作っています。
リーフ用のほうじ茶は、夏を越す前の6月の後半から7月後半、その前後一か月ぐらいのお茶で作っています。どちらかと言うと一番茶が終わった後に、刈り残してしまうお茶の葉と、二番茶の新しい芽が出てくるのを一緒に収穫してしまいます。大体の感覚でいうと、一番茶としてはちょっと大きすぎるかなーって言う感じの時が一番いい気がします。旨味よりも甘み、味はできるだけハーモニーがあるように、枝も茎もある程度一緒に刈ってしまいます。
一方、ティーバッグ用のほうじ茶は、甘みが強いお茶を作るため、茶葉がちょっと固くなって、ギリギリお茶にできそうな茶葉を使っています。時期で言うと、9月の後半から10月一杯。いわゆる秋番茶と呼ばれる茶葉を使っています。
以前は、特に意識してなかったんですけども、焙煎の度合いによってもかなりお茶の味と香りが違ってくるみたいです。コーヒーと多分結構似てると思うんですけど、焙煎の浅い深いによって、好みが分かれます。
僕らのほうじ茶は、どちらかというとライトなタイプのほうじ茶ですね。まろやかな味できちんと
お茶の味が楽しめるお茶を目指して作っています。以前、信楽のお蕎麦屋さんに行った時に出てきたお茶が、僕らのお茶よりもやや焙煎が深い感じのほうじ茶でした。濃ゆめのほうじ茶とカツ丼とかはすごく合うように、個人的には思いました。