シーズン2を、無事に終えて
七月二十二日。昨日で、今年のシーズン2が無事に終わりました。
今シーズンは、主にほうじ茶ティーバッグ用のお茶を収穫しました。約一ヶ月間、お茶刈りを回し続けてきたことになります。
今年もまた、たくさんの手を借りて
シーズン1と同じように、本当にたくさんの方に手伝っていただきました。
おかげで、お茶刈りと同時に、草取りまで終わらせることができました。刈るだけでも精一杯になりがちなこの時期に、畑の手入れまで手が回った。これは、みなさんの協力があってこそです。
ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
誰も倒れずに、終えられたこと
正直なところ、昨日などは特に、危険と言っていい暑さでした。
だからこそ、熱中症を出さないように、いろいろと工夫を重ねながら回してきました。休憩の取り方、時間帯の組み方、水分の摂り方。一人ひとりの様子を見ながら、無理をさせない。
結果として、誰も倒れることなく、熱中症になることなく無事にシーズンを終えられました。これが何よりありがたかったです。そして、それができたということ自体が、とても良いことだと思っています。
新しい条件の中でも、回せた
今シーズンは、新しいことも重なりました。
東吉野村のリバーサイドティーファクトリーを使わせていただいたり、ジェフが不在の中で段取りを合わせたり。条件が変わる中でも、きちんと仕事を回すことができました。この点は、自分自身としても満足しているところです。
新しい取り組みが増え、状況が変わっていく。毎年イレギュラーなことや大きな変化があります。その中でこれだけのことができたというのは、今年の大きな収穫だと感じています。
そして、この七月末にかけての、いろいろなイベントに対応できる体制も、無事に整えることができました。
フランス語は、また今度
個人的なことをひとつ。
アクセルがいてくれるあいだに、フランス語を少し勉強できたらと思っていたのですが、結局そこまでは手が回りませんでした。それはまあ、仕方がないですね。
その代わり、彼の日本語が上達していくのを、そばで手伝うことができました。刈りながら、運びながら、少しづつ言葉を交わす。教えるというより、一緒に働くうちに自然と覚えていく。そういう時間になりました。
こちらが学べなかった分、相手の学びを助けられた。それはそれで、良かったことのひとつだと思っています。
長期の受け入れが、機能した
もうひとつ、大きかったことがあります。
みんなが、お茶刈りをできるようになってきたこと。そして、長期の受け入れというかたちが、きちんと機能したことです。アクセルは5月26日から2ヶ月間悠三堂のメンバーとして一緒に体験をしてくれました。お茶の作業だけではなく、一緒に茶畑の見学や小学校の訪問など楽しい時間を過ごすことができました。僕の子供たちも楽しい時間を彼と過ごす時間をとても有意義だと感じていたようです。
正直、彼がいなかったら、今シーズンはずいぶん大変だったと思います。アクセルは、現場の潤滑油としてうまく働いてくれました。人と人のあいだに立って、空気をやわらげ、流れをつくってくれる。技術や労力の話だけではありません。本当にありがたいことでした。
だからこそ、考えなければいけないことがあります。
今回うまくいったのは、彼という個人によるところが大きい。でも、それを彼だけに頃っていては続きません。誰が来ても、この受け入れがきちんと機能するような仕組みを、自分たちで作っていく。そこに手をつける必要が、確かにあります。
来年へ向けての宿題
もちろん、課題も見えました。
効率のこと。そして、機械の故障が多かったこと。このあたりは、もう一度きちんと検討して、来年に向けて整えていかなければいけません。
二回を、三回に
今回は、お茶の茶葉の収穫を二日して、それを東吉野村の工場で加工するという流れでした。
正直に言えば、できればこれを三回にしたいと思っています。三回を確実に回せるようになれば、生産性はそのまま一・五倍になります。そうすれば、七月のうちに、ある程度まで完結させられるはずです。
茶畑も、だいぶ広がってきました。今年まだ刈れていないところが、七、八反ほど残っていると思います。この季節のうちに刈り終わらなくても、八月の末あたりまでに手を入れられれば、それでいいのではないか。そんなふうにも考えています。
うまくいったことと、直すべきこと。その両方が見えたシーズンでした。
数字にすると、見えてくる
あらためて数字にしてみます。
軽トラック二台で、一回およそ六百キロ。平均すると、五百キロ台の後半くらいを収穫できていました。あとは、これを十二回、あるいは十八回と続けていくだけです。
そう考えると、目標もそう遠くはありません。一回ごとの手応えが確かなら、あとは回数を重ねるだけ。やるべきことは、意外とはっきりしています。
次の季節へ
ここからは、抹茶をつくったり、ほうじ茶をつくったり。加工が仕事の中心になっていきます。あとは、草刈りですね。
収穫の季節から共有する季節へ。悠三堂の仕事の質が、少しづつ変わっていきます。
無理させない、無理しない
一ヶ月を終えて、あらためて思うことがあります。
疲れが出てきたときも、熱中症になりそうな暑さの中でも、ある程度の余裕を持たせて作業を続けていく。それがいちばん大切なことなのだと、身体で確かめた一ヶ月でした。
無理させない、無理しない。この経営方針を、僕はやっぱり貫いていきたいと思います。
そして不思議なもので、そうしているうちに、いろいろな出会いが生まれてきました。この働き方を見て、いいなと思って来てくれる人たちも、少しづつ増えています。憧れて訪ねてきてくれる人がいる。それは、無理をせずにやってきたからこそ、生まれた縁なのだと思います。
その出会いを大事にしながら、これからも進んでいきたい。
四つの方針が、詰まった一ヶ月
ふり返ってみると、今シーズンには、僕らの方針がぎゅっと詰まっていたように思います。
無理しない、無理させないという経営の方針。
地域の自然や資材、資源を大事にするという方針。
世界の仲間たちと一緒にお茶をつくるという方針。
そして、お互いにケアし、いたわりながら作業するという方針。
そのどれもが、より良いかたちで重なった一ヶ月でした。ばらばらの理想ではなく、一つの現場の中で、同時に成り立っていた。それが、今シーズンのいちばんの収穫かもしれません。
作り続けられる、ということ
そして何より、これで自然栽培に特化したお茶を作り続けられます。
正直に言えば、それが叶わないかもしれない可能性もありました。昨秋今までお世話になってきたお茶の会社から今年以降のお茶の加工を断られた時は目の前が真っ暗になりました。もう自然栽培のお茶を作れなくなってしまうかもしれない。
たくさんの人の縁、ご協力、それに甘えるだけではなく、貢献して、返していけるようにする。ただ利潤を追求するのではなく、周りの人にも喜んでもらえるお茶作りを続けていく。
今年はリバーサイドティーファクトリーを使わせてもらえるようになり、その不安がなくなって、さらに来年以降、もっと効率よく発展させていける形にまでたどり着けた。これは本当に、ありがたいことです。
一ヶ月間、走り抜けました。支えてくださったみなさん、本当にありがとうございました。今日は少し、ゆっくりお茶を淹れたいと思います。
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