自然栽培のお茶は、なぜ高いのか?

未来に繋がる価値ある選択を

自然栽培のお茶は、
なぜ高いのか?

農薬も、化学肥料も、有機肥料さえも使わない。土と、木と、そこに流れる時間だけで育てたお茶の値段には、理由があります。隠さずに、全部お話しします。

自然栽培のお茶を見る

まず理由を読む ↓

値段の理由は、この四つです

収量

肥料を入れないぶん、同じ畑から採れる量が減ります。

手間

農薬でやっていた仕事を、すべて人の手が引き受けます。

歳月

土と根が変わるまで、何年も待つ必要があります。

距離

大量に・安定して出せないぶん、一件ずつ届けるコストがかかります。そのかわり、私たちは中間を省いて直接お渡ししています。

理由・収量

肥料を止めると、採れる量が減る

「同じ煎茶なのに、どうしてこんなに値段が違うんですか?」——お客様から、いちばん多くいただく質問です。

肥料を入れれば、茶葉はよく茂ります。窒素を効かせれば旨みも乗ります。慣行栽培も、有機栽培も、程度の差はあれ「与えて増やす」という考え方の上に立っています。自然栽培は、そこから降ります。

与えるものと、採れるもの

■ 外から与えるもの(肥料・農薬)  □ 採れる量 慣行栽培農薬・化学肥料 有機栽培有機肥料は使う 自然栽培何も入れない
※ 考え方を表したイメージ図です。実際の収量は品種・畑・年によって大きく変わります。

肥料をやめた茶園は、はじめの数年、目に見えて収量が落ちます。それでも続けるのは、痩せたのではなく本来の姿に戻っているだけだと、年を追うごとに分かってきたからです。数年を過ぎた茶樹は、少ない葉数のなかに驚くほど濃い味を宿します。

理由・手間

除草剤を使わない夏は、草との対話

農薬を使わないということは、その分の仕事を人の手で引き受けるということです。

農薬でやっていたことを、何に置き換えるか

除草剤をまく 殺虫剤をまく 肥料で味を調整する 年に何度もの草刈り 茶園全体の生態系 一枚ずつ木を見る目 薬 → 人の手
斜面の茶園には機械が入りません。草刈りも、虫の様子を見るのも、すべて人の足で回ります。

自然栽培には「肥料で補正できない」という条件が加わります。天候が悪ければ、悪いなりの茶になる。ごまかす手段を、はじめから持っていません。除草と見回りの時間が、そのまま原価になります。

理由・歳月

土が変わるのを、待つしかない

有機JAS認証を名乗るには、多年生作物の場合、有機的な管理を3年以上続けたほ場であることが条件です。つまり転換1〜2年目は、農薬も肥料も使っていないのに「有機」とは表示できません。

転換期間に起きていること

有機的管理の開始 1年目 2年目 3年目 5年目以降 「有機」と名乗れない期間 有機JAS表示が可能に 味が澄み、収量も安定へ 収量 コスト 栽培コスト上昇・収量低下の2重苦、なのに有利販売はできない
※ 単年生作物は2年、多年生作物(茶を含む)は3年。自然栽培では、土と根が変わるまでにさらに長い年月がかかります。

悠三堂が2015年に自然栽培を始めてから今日までの年月は、そのまま「待った時間」でもあります。この期間を経て、2018年に有機JAS認証を取得しました。私たちの茶園は、そこからさらに肥料も使わない自然栽培を続けています。

理由・距離

大量に、安定的に、同じものを出せない

小売店にとっては「量がまとまらない」「毎年同じものが入らない」「単価が高い」お茶です。棚に置きづらいのは、当然のことだと思っています。

大きなロットでまとめて運べないぶん、一件ずつの梱包と発送が積み重なり、生産者一人あたりが負担する流通コストは大きくなります。少量を丁寧に届けるという方法そのものに、コストがかかる構造です。

それでも

価格を抑えるために、やっていること

「高いのには理由がある」で終わらせたくない、というのが悠三堂の考えです。手が届く価格でお届けするために、続けている工夫があります。

価格を抑える、四つの工夫

農福連携 自社製造 直売 インターン・援農 手のかかる作業を福祉事業所と共に 栽培から包装まで委託費をかけない 問屋・市場・小売を通さずお客様へ 繁忙期を支える手技術と労力の交換 品質は落とさない。落とすのは、余分な費用だけ。 = お客様にお渡しできる価格へ

農福連携

草刈り、選別、袋詰め。機械に置き換えられない手作業を、福祉事業所と連携して担っていただいています。手間のかかる農業と、働く場を必要とする人——本来、噛み合うはずのふたつが噛み合った形です。

自社製造

栽培から加工、包装、販売まで、できる限り自社で行っています。外部に委託すれば、そのたびに中間コストが乗ります。自分たちの手元に置くことで、価格を上げずに品質を保つことができます。

直売

従来のお茶の流通では、畑から湯呑みに届くまでにいくつもの段階を経て、そのたびに価格が積み上がっていきます。

畑から、湯呑みまでの距離

従来の流通 生産者 問屋 市場 小売店 お客様 経由するたびに価格が積み上がる 悠三堂 生産者 お客様 オンライン・カフェ・茶ツアー・卸

そして直売には、価格以上の意味があります。どんな畑で、誰が、どんな考えで育てたのかを、私たちの言葉で直接お伝えできる。自然栽培のお茶は、その背景ごと受け取っていただいてはじめて意味を持つものだと思っています。

インターン・援農

国内外から、悠三堂の茶畑には人が集まります。畑の学校をはじめとする受け入れの仕組みを通じて、彼らの手が繁忙期を支えてくれています。私たちは技術と経験を渡し、彼らは労力を分けてくれる。人件費という言葉では言い表せない、贈り合いのような関係です。

お求めいただけます

都祁の茶畑から、直接お届けします

ここまで読んでくださった方に、まず飲んでいただきたいお茶を三つ選びました。

大五郎番茶リーフ 150g

【自然栽培】大五郎番茶リーフ 150g

渋みが少なく、すっきりとした飲み口。朝から夜まで、毎日飲みたくなる一杯です。

¥600

くわしく見る
桃源美茶 ティーバッグ 2g×30P

【自然栽培】桃源美茶 ティーバッグ 2g×30P

秋の茶葉をゆっくり酸化させた和紅茶。果実のような甘さと、ほのかな焙煎の香り。

¥1,000

くわしく見る
悠三堂 ティーバッグ 3点セット

【ギフトセット】悠三堂 ティーバッグ 3点セット

はじめての方へ。3種類を飲みくらべて、自然栽培茶の違いを確かめていただけます。

¥1,800

くわしく見る

よくあるご質問

気になることに、お答えします

自然栽培と有機栽培は、どう違うのですか?

有機栽培は化学農薬・化学肥料を使わない代わりに、有機肥料は使います。自然栽培はその有機肥料も使いません。外から与えるものをすべて止めて、土と茶樹自身の力で育てる方法です。

味は、普通のお茶とどう違いますか?

肥料由来の強い旨みはありません。そのかわり、雑味のない澄んだ甘さと、飲んだあとに残る軽さが特徴です。何煎も出るお茶なので、二煎目・三煎目まで楽しんでいただけます。

毎年、同じ味ですか?

いいえ。その年の天候がそのまま味に出ます。肥料で補正しないので、年ごとの違いがはっきり出ます。それを欠点ではなく、その年の記録として楽しんでいただけたら嬉しいです。

有機JAS認証は取っていますか?

はい。2018年に取得しています。ただし有機JASは「化学農薬・化学肥料を使っていない」ことの証明で、有機肥料の使用は認められています。悠三堂はそこからさらに一歩進み、肥料も使わない自然栽培を実践しています。認証は出発点であって、ゴールではないと考えています。

畑を見ることはできますか?

茶ツアーや古民家カフェで、実際の茶畑をご覧いただけます。畑の学校では、作業を体験していただくこともできます。

それでも、この一杯を
選んでいただきたい理由

自然栽培のお茶が高いのは、特別なことをしているからではありません。むしろ逆で、何もしないことを、手間をかけて守り抜いているからです。

本然無作

ほんねんむさ / 本来あるがままに、作為を加えない

一杯のお茶を選ぶことは、その裏側にある田畑と、そこで働く人と、次の世代に手渡される土を選ぶことでもあります。環境に負荷をかけない農業を、価格という形で支えてくださっているのは、いつも飲んでくださる皆さまです。

未来に繋がる価値ある選択を。

自然栽培のお茶を見る

株式会社悠三堂
奈良県 都祁(つげ)の茶畑より