心のミニマリズム
昨年は母の入院&手術と第四子の出産がほぼ同時期に重なるという試練の一年でした。肉体的にも精神的にもギリギリまで追い詰められて、何もかも嫌になるところまで行きました。
母の手術も成功し、第四子も順調にスクスク育ってきたので、少しづつ心のゆとりを取り戻しつつあります。今年の一月、冬の土用の時期に母と会話をする機会がありました。母とのやりとりをする中で、僕はいまだに母が僕ら兄弟を残して、外に働きに行っていたことを良く思っていなかったことがわかってきました。30年も前のことで、僕もいい大人なのに、その大人の事情も分かりつつあるのにも関わらず、その時、「寂しかった」という思いが今でも自分の中に留まっていることに気づきました。
心のミニマリズム
モノを減らして少ないモノで暮らしていくミニマリストの勉強してから、それを心にも応用して、自分の感情もミニマムに保つことを意識しています。怒りと嫉妬、羨む気持ちが起こってきそうになると、その感情にありがとうと言って、ゴミ箱に捨てています。
本当に大事な感情
少しのポジティブさと、感謝、敬意。基本はこの三つの感情を、できるだけ起伏なく持ち続けることを意識して、残りの感情はできるだけ早く捨てる。不機嫌さを長く持ち続けて、心のわだかまりにならないように、さっと捨てる。子供の時に僕が持ち続けていた「寂しい」という想いがその後の自分と母を苦しめたようなことはもう二度としないと心に決めています。
心はできるだけニュートラルに
僕にとって、心は自然の一部。陰陽のバランスで、ポジティブにもネガティブにもすぐに傾いてしまいます。ポジティブにふれれば、そのより戻しで、ネガティブに。ポジティブなになりすぎないように、ネガティブになりすぎないように。ネガティブにふれれば、自動的にポジティブに向かうまで、感情を放置することも学びました。
自信は過信に変わる前に、感謝は依存に変わる前に、嫌いという感情が苦手意識に変わる前に、サラリと捨てて、ポジティブとネガティブのちょうど間ぐらいのニュートラルであれるように、心のミニマリズムを意識しています。
中原中也の一つのメルヘンのように、
「さらさら、さらり」とした感じ。
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